ねぇねぇどんくん。どんくんの周りに、相手のことを大して好きじゃなさそうなのにずっと同じ人と付き合ってる子っていない?
いるいる。本当に好きかどうかは本人たちじゃないとわからないけど、少なからずそういう関係のカップルは存在するよね。
あれって惰性で付き合ってるのかな?何度、男に浮気されても、全然別れないし。
ん~惰性もあるかもしれないけど、行動経済学的にいうとサンクコスト効果による影響かな。
サンクコスト効果?なにそれ?
サンクコスト効果っていうのは、相手に費やした時間やコストがあった場合に、合理的な判断ができなくなることだよ!
恋愛でいえば長年連れ添った恋人には多くの時間や労力、お金を費やしてるよね。その期間や金額が多くなればなるほど別れづらくなる状態をいうよ。
今回は、このサンクコスト効果をうまく恋愛に生かす方法について検証していくね!
意中の人と結ばれたい。結ばれた後は、この人とずっと一緒にいたい。
そう考えるのは人として当たり前だと思います。この記事では、行動経済学の観点から好きな人があなたについつい夢中になってしまう方法について解説します。
異性から特別な存在として見られたい方や、今お付き合いしている方と未来永劫、人生を共にしたいと考えている方はぜひ最後までご覧ください。
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サンクコスト効果とは
サンクコスト効果とは、「これから先の意思決定には無関係なはずのサンクコストを考慮したために、非合理的な決定をしてしまう現象」です。
ここに出てくるサンクコストとは、経済学や経営学において過去に払ってしまってもう取り戻すことのできない費用のことをいいます。
たとえば、みなさんもレストランでバイキングに5000円払ったら、満腹になっても、もとをとらなきゃと頑張って食べてしまった経験があるかと思います。人は、サンクコスト効果によって、健康面や、ダイエットによくないとわかっていても、支払った料金のために頑張って食べるという非合理的な行為をとってしまうのです。
あなたが『サンクコスト効果』に陥る原因
なぜ合理的でないと頭でわかっていても、サンクコスト効果に陥ってしまうのでしょうか?
行動経済学のリチャード・セイラーは、サンクコスト効果が生じる理由は、メンタル・アカウンティングによって説明できるといっています。
セイラーは高い値段で買ったが足に合わずに痛くなってしまう靴について、人はどんな行動を取るか考えると良いと説いています。
<高い靴を買ったが足に合わないときに、人はどのように行動するか?>
せっかく買った高価な靴だから何回か試しにはいてみる。その回数は安い靴を買った場合よりも高い靴の方が多い。そして、その後やっぱり足に合わず下駄箱に入れておくが、なかなか捨てられない。その結果、保管期間は安い靴よりも高い靴の方が長くなる。そして、いくら高い靴でも最終的には捨てることを決意する。
この例からわかるように、靴への支払いは「繰り返しの試し履き」と「長い時の経過」によって「償却された」とみなされ、サンクコスト効果は次第に消滅していきます。
つまりサンクコスト効果は、せっかく費やしたコストに対しては、「損失を極力回避しよう」とする人間の行動心理なのです。
サンクコスト効果に陥らせる「評判の維持」と「ヒューリスティック」について
先ほど説明した損失回避のほかに、人がサンクコスト効果に陥る原因として「評判の維持」と「ヒューリスティックの過剰な一般化」があります。それでは順番に説明していきましょう。
- 評判の維持
みなさんが、自身の進めるプロジェクトにおいて、このままではうまく行かないと感じたときに、これ以上の投資は無駄だから中止するという判断ができるでしょうか?この判断は中々できないかと思います。なぜなら、ここで中止するということは、過去の意思決定が間違っていたことを意味します。そこで、過去にこのプロジェクトに投資を決定した人や組織は「無駄なことをした」というレッテルを貼られるのをおそれて、プロジェクトを中断せずに出費を続ける方を選びます。
国の公共事業でも、将来の採算性が悪い、環境破壊をもたらす可能性が高い、あるいは狙い通りの目的が達成できないなど、プロジェクトの過程でうまく行かないことがわかるケースがあります。しかし、「今までの投資が無駄になるという」理由で事業が中止されずに強行される例も少なくないのです。
- ヒューリスティックの過剰な一般化
ヒューリスティックとは、先入観や経験に基づき意思決定をすることをいいます。
わたしたちは、子供のころからよく「無駄にするな」と言われて育ってきました。この無駄にするなと言われ続けたことによって、わたしたちは支払ってしまったコストを無駄にしないことに過剰にこだわってしまうためサンクコスト効果に陥ります。
日本語の「もったいない」という言葉は、英語にはないニュアンスであることから、特に日本人はもったいない精神によってサンクコスト効果に陥りやすい人種なのかもしれません。
サンクコスト効果を利用して好きな子とずっと一緒にいよう
ここまでの説明で、サンクコスト効果によって人は、時間や労力、お金などを費やした相手を簡単に切り離すことができないことがおわかりいただけたかと思います。
ここでは、男性目線で女性からコストをかけてもらうような展開について考えてみましょう!
【ケース1】
たまにはピクニックデートにでも行かない?
いいですね!
いつもお店だから、たまにはアウトドアもいいかも♪
お弁当もってお出かけしようよ!
できたら、はなこちゃんの手料理食べてみたいな~
えっ・・・ちょっと自信ないけどいいですよ!
頑張ってお弁当作っていきます♬
ありがとう!楽しみにしてるね♪
カツオさんのために頑張るぞ~
今からレシピ考えなきゃ♡
【ケース2】
ごめん、明日のデートなんだけど、ちょっと足ケガしちゃって・・・できたらうちまで車で迎えに来てくれないかな?
え!?大丈夫ですか?もちろんです。
たまには私が車出さなきゃですね!
とにかくお大事にしてください!
ありがとう!
明日には痛みも治まってると思うし、心配かけてごめんね。
全然気にしないでください!明日楽しみにしてますね♪
かつおさんの足に負担かけないようなデートにしましょうね!
かつおさん大丈夫かな~
明日はとことん私がおもてなししてあげよ♡
いかがでしょうか?この2つのケースは、あざといかもしれませんが、男性が女性に労力をかけてもらうことで、男性に対するサンクコストが発生させています。
このようなやりとりの積み重ねによって、サンクコスト効果がより強まっていき女性は男性を放っておけなくなります。
よく女性がダメな男に引っかかるのも、手のかかる子の方が可愛いと感じるのもこれが原因です。
過去に返報性の法則に関する記事で、GIVEの精神が大切だと言いましたが、相手からGIVEしてもらうことを考えるのも恋愛を長続きさせることにおいては大切です。
少しでも大切な恋人と長くいたいのであれば、相手から自分にサンクコストを発生させるという考え方も理解しておきましょう。
ちなみに、サンクコスト効果を理解しておくことは別れるべき相手と別れるときに冷静な判断をするのに役に立ちます。こちらの記事では、サンクコスト効果によってなかなか別れることができない人のために「別れて幸せになる」という内容が紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
サンクコスト効果・・・感覚的に陥りやすいのはわかるけど、もしこれを使いこなせるような男がいると思うと恐ろしいわ。
そうだね。世の中には、サンクコスト効果を理解してダメ男を演じているのか、本当にダメ男かはわからないけど、少なからずこの効果によって女性を虜にしている男は存在するね。
私も、おせっかいなところがあるから他人にサンクコストを発生させないよう気を付けよ~!
人のために行動するのは大切だけど、知らず知らずのうちに相手に過度に関与してサンクコスト効果に陥らないよう注意しないとね!
もっと人の行動心理を学んで異性を操りたい方へ
今回のように、サンクコスト効果という心理現象を知っているのと知らないのとでは、異性との関係を進展させるのに大きな差が生まれます。
私は、行動経済学、心理学に関する書籍を数十冊読んできましたが、中でもおすすめは、ノーベル経済学賞受賞者であるダニエル・カーネマンの著書「ファスト&スロー」です。
普段、自分の心すら思い通りにコントロールできないと嘆いている方ですら、この本を読むことで人の心を思い通りにコントロールできるようになります。(ただし、悪用厳禁!!)
また恋愛だけでなく、人間関係や営業、マネジメントにも生かせるのでビジネスマンとしても読んでおいても損はないです。
また忙しくて本を読んでいる時間がないという方は、Amazonオーディブルを利用して学習することをおすすめします。通勤時間や運転中、仕事の休憩時間などに聞くことができるため、忙しい方にもうってつけのサービスです。
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