【ピーク・エンド効果】デートは名残惜しいくらいで解散した方がいい理由

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ピーク・エンド効果とは

ピーク・エンド効果とは、「ピーク時とラスト時の印象の平均によってその出来事の印象が決定する」という現象です。

みなさんも映画を見ていて中盤までイマイチだったとしてもピークとラストのシーンで感動できればいい映画だったという印象を受けることがあるかと思います。
日本でも「終わり良ければ総て良し」ということわざがあるように、特にある出来事の終盤というのは人の印象に大きな影響を与えるのです。

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結腸鏡の検査によって証明されたピーク・エンド効果

行動経済学のレーデルマイヤーとカーネマンは、結腸鏡を用いた検査を受ける実際の154名の受診者に対して、苦痛の程度や検査全体の印象を調査しました。

患者には1分ごとに苦痛の程度を報告してもらい、検査後に全体的な評価を聞き取りました。その結果、検査全体の感想は、最も大きいときの苦痛と、検査の最後の3分間の苦痛の平均的な程度に左右されることがわかりました。

また検査時間は、4分から69分の間と大きく差があったにも関わらす、検査時間の長短による評価の差は見られませんでした。

さらに、レーデルマイヤーとカーネマンは、検査が終わった時に、結腸鏡をすぐに患者の身体から引き抜かず、1分間放置して、その後ゆっくり引き抜くという措置を取りました。この結腸鏡を放置する行為自体は、苦痛を伴うものではないため、この措置をとった受診者の検査全体の記憶による印象は、通常の措置をとった場合よりもかなり向上したのです。これは苦痛を伴う検査工程を終えてからラストに無痛の時間を長期化させたことで、ラスト3分の記憶がより楽なものとなったためです。

ピーク・エンド効果を理解してデートを終えよう

以上のように、ある出来事のピークとラストのシーンというのは人の印象に大きな影響を与えることがわかったかと思います。それでは、ここでは実際にデートの別れ際をどのように迎えるのがいいか検証していきましょう。

【ケース1】

【ケース2】

いかがでしょうか？ケース２の方は、女性が楽しかったラストの余韻に浸りながらお別れしていることがわかるかと思います。お互いに盛り上がっているため、もっと一緒に居たいと思う状況ではありますが、ここはグッと堪えて敢えて名残惜しさを残すことが大切です。この名残惜しさがまた会いたいと思ってもらえるポイントですので、もし、相手がもう少し話したそうにしている場合は、その場で次のデートの約束だけして解散するのもいいかと思います。

またこれは合コンで盛り上がった場合も同じように利用できますので、デートに限らずこのピーク・エンド効果を意識すると意中の相手とまたお会いできる可能性がかなり上がるはずです。