この間、フレーミング効果を利用してデートに誘うテクニックについて紹介したけど、それに関連して理系男子が勘違いしているなぁ・・・ってことがあるんだよね
なになに?
デートに誘うのときに相手に選択肢を提示してあげるのはいいんだけど、その選択肢にちょっと問題があるんだよなぁ・・・相手に選んでもらえばいいってわけじゃないのよ
どういうこと?ちょっと詳しく聞かせてよ!
わかったよ!人は選択肢が多いと疲れて意思決定できなくなる選択肢のパラドックスっていう現象があるんだ!今回はその現象について説明していくね!
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選択肢のパラドックスとは
選択肢のパラドックスとは、「選択肢が増えるほど、一つのものを選択するのが難しくなるという現象」です。
一般的に、選択肢が多いほど、自由に選ぶことができて満足度が上がると考えられがちです。ところが、人はあまりにも多くの選択肢を提示されると、複数の選択肢から比較をし、どれにするか決定をすることにストレスを感じるようになるのです。
【ジャムの法則】選択肢が多いとどうなるのか?
「選択肢が増えると人はどのように反応するか」を調査するためにこのような実験が行われました。
店頭に置かれているジャムの種類を増やすと、ジャムはより多く売れるのか?という実験です。
その実験内容は、次の通り。
スーパーマーケットで、6種類のジャムと24種類のジャムをテーブルに並べて、1ドルの割引券を渡して、お客さんに試食してもらいました。
6種類のジャムの陳列と24種類のジャムの陳列は1時間ごとに入れ替えました。
陳列テーブルの前を通りかかった242人のうち40%が6種類のジャムの陳列に足を止めたのに対し、60%の客が24種類のジャムの陳列に訪れました。つまり、集客するにはジャムの種類が多い方がインパクトがあって、より魅力的に感じるのです。しかし、6種類のジャムの陳列テーブルを訪れた客のうち実際に購入したのは30%だったのに対し、24種類のジャムの陳列テーブルを訪れたお客さんのうち実際に購入に至ったのは3%にすぎませんでした。
何が起こっているのでしょう?この結果は、「人は多様な選択肢を用意されている方が魅力を感じやすいのですが、選択肢が多すぎると逆に決めきれない」ということを示しています。
人間というのは、自分が把握するのが可能な範囲で選択することを無意識に望んでおり、過剰な選択肢があるとむしろ選ぶのを間違えたのではないかという一種の後悔や失敗の感覚を抱いてしまうのです。
人はどのように意思決定をするのか
選択肢が多くてもダメ。となるといったい人はどのように選択という意思決定をするのでしょう?
過去の検証で、行動経済学のシェイファー、シモンソン、トヴェルスキーは「理論に基づく選択」理論というものについて説明しています。
この理論は、「人が選択や意思決定をするには、その選択肢を選んだ納得の理由やストーリーが必要であり、その選択理由を合理的に説明できればたとえ矛盾があっても構わない」というものです。
シェイファーらは、この理論に基づく選択理論を次のような実験で証明しました。
あなたは、判事で離婚問題を扱っているとします。子供に対する親権をどちらに認めるかについて判断しなければならないとすると次のどちらを選ぶでしょうか?
<親A,Bのそれぞれの特徴>
親A:平均的な所得、平均的な健康状態、平均的な労働時間、子供との関係は妥当、安定した社会生活
親B:平均以上の所得、子供との関係は非常に密接、きわめて活発な社会生活、仕事に関連した旅行が頻繫、健康状態にやや難あり
一つの被験者グループには、親権を与えるとしたらどちらの親が望ましいか尋ねたところ、親Bを選んだ人が64%でした。
他の被験者のグループには、どちらに親権を与えるのが、ふさわしくないかを尋ねたところ親Bを選んだ人が55%でした。
つまり、親権を認める場合も否定する場合も親Bが選ばれたのです。
何が起こっているのでしょう?この回答は明らかに矛盾しているのがわかるかと思います。このような結果となるのは、選択する理由付けがしやすいかどうかによるものと考えられています。親Aはきわめて無難な存在であり、親権を認めるにも否定するにも判断する材料が乏しいのです。それに対し、親Bは、親権を与えるふさわしい理由(子供との親密な関係、高収入)がありますが、一方で否定するにも十分な理由(健康の不安、旅行による不在)があります。
以上のことから、人は選びやすい理由があることで、その選択肢を選ぶことがわかります。
専属サポーター付きで安心婚活!スマホの結婚相談所 【naco-do】相手を『選択肢のパラドックス』に陥らせないように気を付けよう!
ということで、実際に異性をデートに誘う際に、お相手を選択肢のパラドックスに陥らせない誘い方について検証していきましょう!
【ケース1】
お食事にでもいきませんか?
行ってみたいお食事をピックアップしたので、この中からハナコさんが食べたいものを教えてください♪
ゔぅ。。。全部おいしそうなんだけど、選択肢多すぎて決めるのしんど!これピックアップって言わないよ・・・
どれもおいしそうですね。カツオさんが食べたいものにしましょう。
【ケース2】
お食事にでもいきませんか?
行ってみたいお店が4つほどあって、この中からハナコさんが食べたいものありますか?ぜひ一緒に食べに行きたくて♪
えっ!?どれもおいしそう!超センスいいじゃん♪
すごい!!とてもおいしそうですね♪
それじゃあ私はパスタが食べたいです~♪♪
今回もケース1,2を比べてみましょう。ケース1は、ぱっと見は豪華でテンションが上がるかもしれませんが、いざこの中から一つを決めてくださいと言われると迷いに迷って疲れてしまう人が多いのではないでしょうか?
ケース2については、選択肢が4つしかないため、かなり選びやすいのではないでしょうか。しかもカジュアル系から小洒落たお店をピックアップしており、女性側としても気分に合わせてパッ決められるかと思います。
このように女性に決定権を与えるのはいいのですが、選択肢が多すぎると結局、労力をかけさせてしまいます。相手の女性に苦手なものがあるかもしれないという気遣いの気持ちは忘れず、適度な選択肢を提案してあげましょう!
選択肢のパラドックスについて理解してもらえたかな?
良かれと思ってやってることが逆に裏目に出ることもあるってことを頭に入れておこう!それだけでも今後の人生に役に立つかもしれないね♪
選択肢が多いまま、あとは決めて!って言われると、この人優柔不断なのかな?っていう印象も与えかねないしね♪
男は女性のことを気遣いつつも、決めるとこはビシッと決めてリードしていってほしいものね♡
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