ねぇどんくん。デートの約束したときはすっごい楽しみにしてたのに、直前になってやっぱりいきたくないなぁってなることない?
う~ん。おれはデートでは、あんまりないかなぁ。。。でも、社員旅行とかは準備のときワクワクしてても直前になるとめんどくさーってなることはあるね。
そうだよね!これって一体なにが起きてるの?
そうだね。これは、時間解釈理論で説明されていて、「選好の逆転」という現象が起こっているんだ。これはタイミングによって人の優先度や捉え方が変化することを示しているよ。今回はこの選好の逆転についてわかりやすく説明していくね♪
※本ページはプロモーションが含まれています
時間解釈理論『選好の逆転』とは
時間的解釈理論は、心理学者のヤーコヴ・トロープとニラ・リバーマンによって提唱されています。時間解釈理論によると、人が何らかの対象の価値を評価するとき、その対象を心の中で解釈し、その解釈が評価や選考を決定します。
人は、時間的に離れた対象については、より抽象的、特徴的な点に着目して対象を解釈します。それに対し、時間的に近い対象に対してはより具体的、表面的な点に着目して解釈するのです。
つまり時間的解釈理論のおける『選好の逆転』とは、ある事柄に対して時間的に離れていた時は、楽しみなこと(抽象的なこと)に着目しがちだが、時間的に近づくと、めんどうなこと(具体的なこと)にも着目するようになり評価が逆転する現象を表しています。
なぜ人は選好の逆転に陥るのか?
みなさんも今日からダイエットを始めると決意したのに、ついケーキを食べてしまった。とか、健康のために禁煙を誓ったのに、いざ次の日になると目の前の煙草を吸ってしまった。といった経験があるかもしれません。
これはある事柄に対して、表に示すような「高次レベル」と「低次レベル」の解釈の比重が時間によって変化することで起こります。
トロープとリバーマンによると、ある対象や出来事が時間的に離れているときにはそれに対して高次レベルの解釈をより強く行いますが、時間的に近くなると高次の解釈の比重はだんだん低下していきます。 逆に低次レベルの解釈は、時間的に離れている時には弱いが、時間的に近くなると優勢になることを様々な実験で示しています。
ここで彼らが実施したある実験について紹介します。
【選好の逆転に関する実験】
イスラエルの大学生に対して、テーマはつまらなくて将来あまり役に立たないが簡単(彼らの母国語であるヘブライ語の文献を読む必要がある)課題と、テーマは面白く役に立つが難しい(彼らの第二言語である英語の文献を読む必要がある)課題を出した。
さらに、締め切りが今から1週間後である場合と、9週間後に課題を出して、その1週間後が締め切りである場合とを設定し、それぞれの場合でどちらの課題を選択するか調査した。
みなさんの予想通りこの実験の結果は、「近い将来の場合は、つまらなくても実現可能性が高い簡単な課題」が選ばれ、「遠い将来の場合は、難しいが面白い課題」が選好されました。
この実験の通り、人は、時間的に離れている時には望ましさが、近いときには実現可能性が考慮されるということがおわかりいただけたと思います。
約束から次のデートまでのベストな期間は存在するか?
ここまでのお話のとおり、人は、ある出来事までに時間がある時は、楽しみな部分に着目しますが、直前になると具体的な準備のことなどあれこれ考え始め、実行するのがおっくうになっていきます。
ここでは、実際に次のデートの約束まで、どの程度期間を空けるかについて考察していきたいと思います。
専属サポーター付きで安心婚活!スマホの結婚相談所 【naco-do】【ケース1】
今日はありがとうございました♪また一緒にお食事に行けたらうれしいです。今度は、おいしそうなフレンチのお店を見つけたので、そこにいきましょう♪ただ、なかなか予約が取れなくて2か月後になっちゃいましたが大丈夫ですか?
こちらこそありがとうございました♪はい、2か月後ですね!楽しみにしてます♪
・・・・・・・フレンチデート1週間前
は~フレンチかぁ。どんな服着ていけばいいのかな?食事のマナーとかも予習した方がいいのかな?
あーーーー約束したときはすごい楽しみだったのに、ちょっと行く気なくなってきちゃった。
【ケース2】
今日はありがとうございました♪また一緒にお食事に行けたらうれしいです。今度は、おいしそうなフレンチのお店を見つけたので、そこにいきましょう♪ただ、なかなか予約が取れなくて2か月後になっちゃいましたが大丈夫ですか?
こちらこそありがとうございました♪はい、2か月後ですね!楽しみにしてます♪
ただ2か月も会えないのは嫌なので、近々会えるタイミングでお茶でもいきましょう♪
ぜひぜひ!気軽にラーメンとかでも、全然うれしいです♡
・・・・・・・数回プチデートを繰り返した後の、フレンチデート1週間前
もうすぐフレンチデートだ!たまにはちょっと気合い入れていくぞ♡大人っぽい恰好していかなきゃ~!
いかがでしょうか? ケース1の期間が空き過ぎた場合だと、女性側が構え過ぎてデートが嫌になってきているのがわかるかと思います。また会わない期間が2か月も空いてしまうと、前回のデートの熱も冷めてしまうし、初めてのデートをやり直すような雰囲気になってしまうかもしれません。特にフレンチというかしこまった環境だと緊張感も高まり、せっかくのデートが楽しめなくなってしまうことも容易に想像できます。
みなさんも、意中のお相手をデートに誘うときは、選好の逆転に注意して時間的な感覚を空け過ぎないようにデートに誘うことが重要です。
なるほどね!選好の逆転についてよく理解できたわ♪
この現象って身近なところでもよく起きてる気がする。特に気分屋の女性はこの状態にかなりの頻度で陥ってる気がするわ・・・
そうだね。たとえばマリッジブルーについてもこの選好の逆転によって起こっていると言われているよ。
人は、ある出来事の時間的な距離によって考え方が変わるってことを理解しておくと、物事を円滑に進めることができるかもしれないね。
日本のことわざの「善は急げ」とはよく言ったものだね!
そうだね♬
彼女が欲しい、結婚したい!と思ったら、相手が冷める前にとにかく行動ね!
コメント